7年前に中古住宅を購入してキッチンをリフォームしました。
その時、キッチンショールームへも行って色々と確認してきました。

ショールーム見学ってあっという間に時間が過ぎてしまいます。
我が家は壁付けキッチンのプランだったのですが、ショールームには対面式キッチンの展示も沢山あって見ているだけでも楽しかったです。
今回は対面式キッチンの時に背面収納との通路幅を決める時のポイントをまとめてみました。
対面キッチンでなくてもキッチンで通路幅を検討する機会があると思うので参考にしていただけたらと思います。
キッチンの通路幅を決める時のポイント3つ
- 脇を少し上げて歩いてみる
- しゃがんでみる
- 冷蔵庫のトレーを外してみる(冷蔵庫を買い替えた時に搬入できる通路幅なのかをイメージしてみる)

私は若い頃、住宅設備機器(主にキッチン)のショールームアドバイザーを2社で計6年間していました。本記事では、その時の経験をもとにプラン作成やショールーム見学する時のコツをご紹介いたします。
キッチンの通路幅を決める時のポイント3つ
対面式キッチンの場合、背面に収納や冷蔵庫を配置してあるプランにされている方が多いのではないでしょうか?
このプランの場合、キッチンショールームで通路幅を決めたり確認をされる方が多いと思います。

キッチンショールームで通路幅を決める方は、次の3つの動きを試したりイメージしてみてください。
キッチンの通路幅を決める時は脇を上げて歩いてみる
まず一つ目は通路を脇を上げた格好で歩いてみます。
具体的には、
- お盆をもって歩くフリをしてみる
- 重いジュースを運ぶフリをしてみる
この2つの動きがスムーズにできるか確認なさる事をおすすめします。
対面式キッチンなので食器の受け渡しは腰壁や対面のカウンター超しにしようと思っている方も多いかもしれません。
しかし、場合によっては味噌汁椀をお盆に載せて運ぶ事もあると思います。
このお盆を持つ時の脇をちょっと上げた姿勢で歩いてみると、腕を真っすぐにして歩いた時と感じ方が異なってきます。
対面式キッチンの奥の方に勝手口を設置予定の方、その勝手口から箱買いで購入したペットボトルのお茶を運んだりする予定はありませんか?
そんなペットボトルの入った重たいダンボールを運ぶ時も脇を上げて持つ方が多いです。

通路幅を決める時は、少し脇を上げて歩いてみてくださいね。
キッチンの通路幅を決める時はしゃがんでみる
二つ目は通路でしゃがんでみます。
具体的には、
- 通路にしゃがんでキッチンの扉の開け閉めをしてみる(フロアキャビネットの一番奥に入っている物を取り出すフリをしてみる)
- キッチンのフロアキャビネットに引き出しをつける予定の方は、メンテナンスの為に引き出しが外せるスペースがあるのか確認しておく
- コンロの下にビルトインオーブンを設置予定の方は熱々のトレーを出すフリをしてみる
この3つの動きがスムーズにできるか確認なさる事をおすすめします。
最近のキッチンはフロアキャビネットが引き出しタイプになっているものが増えています。
シンク下が引き出しになっているものは、引き出しの幅が900ミリもあります。

シンク下は、この大きな引き出しをメンテナンスの為に取り外しする事もあるので、通路幅はこの引き出しを外したものを置けるくらいのスペースはあった方が良いと思います。
ビルトインオーブンを設置予定の方は熱々のトレーを取り出すフリをしてみてください。
オーブンの真正面にしゃがまないと熱々のトレーは出しにくいと思います。
オーブンの扉を開けて、人がしゃがめるスペースを取るとある程度の通路幅が必要になります。

オーブンの扉が手前に開いてもやけどをせずにトレーを出せるスペースをイメージしながら通路幅を確認しましょう。
キッチンの通路幅を決める時は冷蔵庫のトレーがスムーズに外せるかイメージしてみる
三つ目は冷蔵庫のトレーを外すフリをしてみます。
具体的には、
- 冷蔵庫のトレーを外すフリ(またはイメージ)をしてみる
- 冷蔵庫の野菜室の大きなボックスを外すフリ(またはイメージ)をしてみる
- 冷蔵庫を買い替えた時にスムーズに搬入できる通路幅なのかをイメージしてみる
この3つの動きがスムーズにできるか確認なさる事をおすすめします。
冷蔵庫の中は結構汚れます。

食材の出し入れだけでしたら扉を全開しないくてもできますが、中のトレー(棚板)を洗うために出し入れする場合はある程度の通路幅がないと窮屈な感じがするかもしれません。
通路幅を決める時は、お使いになる予定の冷蔵庫サイズ(幅と奥行き)まで考えてからイメージしてみてください。
また、数年後に冷蔵庫の買い替えがあるかもしれません。
数年後のご家族の人数によって買い替える冷蔵庫のサイズも変わるかもしれません。
冷蔵庫の奥行は5年後、10年後の事も考えてイメージしてみてください。
最後に
通路幅が狭いと動線は短くて便利なのですが、窮屈な感じになってしまう事もあります。
通路幅が広いと2人でキッチンに立つ事もできますが、動線が長くなりすぎて疲れるキッチンになってしまうかもしれません。
また、この通路幅を広くするとダイニングやリビング側のスペースが狭くなる可能性もあるので、どちらのスペースを優先するのかで通路幅の考え方は変わってくると思います。
今回、お伝えしましたポイント3つをイメージしながら、それぞれのスタイルに合った通路幅を考えてみてはいかがでしょうか?
使いやすいキッチンプランができますように!