暑さが増してきました。
これから10月くらいまでは庭の雑草との戦いが始まります。
鎌で草を刈っている方の中には手間がかかりすぎて、草刈機を使ってみたいなと思っている方もいるのではないでしょうか?

住宅街の狭い庭で草刈機を使うってどんな感じ?
ナイロンコード草刈機を使うと荒れた庭の手入れが一気にすすみます。ただ、ナイロンコード草刈機は小石や草をはねるので狭いスペースで使う時は特に注意や事前準備が必要です。本記事では、私がナイロンコード草刈機を狭い庭で使う時のコツをご紹介します。
マキタのナイロンコード草刈機MUR2500

今回は我が家にあるマキタ製のナイロンコード草刈機MUR2500を例にご紹介したいと思います。
大きさと重さ
マキタのナイロンコード草刈機MUR2500の全長は1,016~1,256ミリあって草刈機真ん中のシルバーの部分がスライドして長さ調整が出来ます。
重量は2.3キロです。

身長が150センチの女性で小柄な私でも無理なく扱える大きさと重さです。
ナイロンコード

草を刈る部分は刃ではなく2本のナイロンコードです。
このナイロンコードが高速で回転する事によって雑草を叩きつけながら刈っていきます。

刃を使わないのでブロックに当たっても刃こぼれしないのでフェンスのきわの草も刈りやすくなります。
電源コード式

草刈機MUR2500は充電式ではなく電源コード式です。
コンセントにコードを差し込んで使うので長時間の使用が可能です。

本体につなぐロックコネクタ付ツナギコードは長さ10メートルあります。
作業中はこのコードが庭木にからまったり誤って切断しないように気をつけながら使用します。草刈機MUR2500のコードはオレンジ色で地面や草の上でも目立つので、庭木にからまりそうな時も気づきやすいです。

ナイロンコード草刈機を住宅街で使う時の注意点
音がうるさい

草刈機の音はかなりうるさいです。
使う時間によってはご近所に迷惑をかけてしまう事にもつながるので、住宅街で使う時は休日の早朝の時間などは避けた方が無難です。
昼間の作業でも近隣に夜勤明けの方がいるかもしれないので、極力、短時間で作業を済ませるように心がけています。
我が家の場合、20坪ほどの庭で草刈機の使用時間は30分程です。
庭木があるので草刈機のコードが絡まらないように作業を進める為、このくらいの時間がかかってしまいます。
庭木など障害物が何もない場所でしたら、もう少し効率良く草刈り作業ができるのと思うので音を出す時間も短くなるかもしれません。
小石や草をはねる
ナイロンコード草刈機は小石や草を跳ね飛ばします。
どのくらいの距離を跳ね飛ばすかというと、取扱い説明書には「使用中は半径15メートル以内に他の人を近づけないでください。」と注意書きがあるので相当飛びますね。
15メートル以上飛んだり、小石をはじいて車の窓ガラスを割ったという話しも聞いた事があるので十分な注意が必要です。
また、小石以外に刈られた葉っぱもすごい勢いで飛んできて顔にあたると結構な衝撃になります。
小石をはじくと住宅街の場合、隣家へのご迷惑につながりやすくなります。

作業をする場所の付近に雨戸がある場合は必ず閉めましょう。
駐車場付近の作業は車がある時は作業をしません。隣家の庭に犬がいる場合などは草刈機の使用は諦めて手作業する事をおすすめします。
草刈機を使う時の服装に気をつける
小石や葉っぱが顔に当たると大変危険です。
目や顔を守る保護メガネやフェイスガードは必ずつけましょう。
作業時の服装については後述します。
【重要】石は先に拾っておく

ナイロンコードがあたってはじくような石やゴミがあれば極力先に拾っておきます。

石やゴミを先に拾っておく事はかなり重要です。草刈機を使っている時のスムーズさが全く異ななります。面倒かもしれませんが極力先に拾っておきましょう。
ベニヤ板を飛散防止に使う(予防策として)
飛び石防止の為にベニヤ板を使うのもひとつの方法です。
垣根やフェンスのそばで草刈機を使うと、垣根やフェンスの隙間から小石が隣家に飛んでく可能性があります。

隣家のそばをで草刈機を使って作業をする時は垣根やフェンスにベニヤ板を立てかけるだけでも小石の飛散防止になります。
下のイラストは上から見たところの説明図です。
隣家との間の垣根にベニヤ板を立てかけて作業するだけでも隣家に小石を飛ばすのを予防する事ができます。(完全に防ぐ事はできません。)

※ベニヤ板を草刈機を使う人以外が持つ場合、ベニヤ板を持つ人にも小石が飛んでくる可能性もあるので必ず長袖と長ズボン、保護メガネやフェイスガードな安全に配慮した服装をしてから手伝いましょう。
しかし、石はどの方向に飛ぶのか分からないのでベニヤ板を立てかけたからといって100パーセント隣家に飛ばないとは限りません。(石はベニヤ板より高く飛ぶかもしれません。)あくまでも予防策のひとつとしてご紹介しました。
狭い庭でナイロンコード草刈機を安全に使う方法
作業時の服装
ナイロンコード草刈機を使う時は小石や草を跳ね飛ばしますので作業時の服装は重要です。
跳ね飛ばされた小石があたってケガをしないよう狭い庭で短時間の作業であっても必ず対策をした服装で草刈りをしましょう。
ナイロンコード草刈機を使う時の服装
- 長袖と長ズボン
- 帽子
- 軍手
- 長靴
- 保護メガネ(防護ゴーグル)またはフェイスガード
※マキタのナイロンコード草刈機MUR2500は購入時に保護メガネが付属品でついてきました。
回転部に巻き込まれると危険なので長いヒモ状のものを身に付けるのは避けましょう。
- ※首にタオルを巻かない。
- ※髪が長い人はまとめてから帽子で覆っておく。
- ※靴紐が無い靴を履く。
ナイロンコードを確認する時はスイッチを切りコードを抜く

ナイロンコードの長さや回転部の確認をする時は事故防止の為、必ず草刈機のスイッチを切った後に電源コードまで抜いてから行いましょう。
マキタのMUR2500はロックコネクタ付きのツナギコードなので、コンセント差し込み口まで行かなくても手元で電源コードを抜く事が出来ます。

電源コードを抜くのは最初は面倒に感じるかもしれませんが、安全に使う為にも習慣にしておくと良いでしょう。MUR2500は手元で電源コードが抜けるので簡単です。
雨の中で使ったり水にぬれた場所に置かない
雨上がりの方が草が抜きやすくるという理由で、雨降り後に庭の草取りをするという方も多いと思います。
しかし、草刈機は電動工具なので水にぬれると感電の恐れがあるので雨降りの中や、雨上がりの使用はやめましょう。MUR2500の説明書にも雨だけでなく水撒き後など草が濡れている時の作業もやめるようにと注意書きがあります。
背の高い草や硬い草は先に鎌で刈っておく
ナイロンコード草刈機は短い丈のやわらかい草を刈るのが得意です。

長い蔦は回転部に絡まります。背の高い草や茎の固い草は上手く刈る事ができません。
- 蔦
- 背の高い草
- 茎の固い草
この3種類の草は前もって鎌で刈っておくと草刈機の作業がスムーズになります。

これらの雑草がメインの庭でしたら、ナイロンコード草刈機は役に立たないかもしれません。
住宅街では草刈機の音の出る時間を極力短くしたいので、こういった事前の準備が大事になります。
刈りたくない場所を事前に確認しておく
狭い庭で草刈機を使う時に庭木や植木鉢、花壇などが邪魔になってスムーズにいかない場合があります。動かせる植木鉢などは事前に一カ所に集めておくと草刈りがスムーズです。
また、地植えにしている球根の芽などをうっかり刈ってしまっては大変です。

草刈りを避けたい場所があれば事前に確認しておきます。
この確認をするだけでも、うっかり地植えの花苗を刈ってしまうという事を減らす事ができます。
草刈り後の掃除

ナイロンコード草刈機で刈ると広い範囲に刈った草が散乱します。
刈った草を掃除する際はレーキがあると便利です。

私は刈った草を集めるために竹製の熊手を購入したのですがあっという間に壊れてしまいました。刈った雑草は量が多いと重くなるので耐久性のある金属製のレーキをおすすめします。
最後に
ナイロンコード草刈機を住宅街の狭い庭で使うには安全上、注意する点がいくつかあります。
準備が少し面倒に感じるかもしれませんが、手作業で雑草を刈るよりも断然早いです。
草刈り作業が時短で終わると、忙しい中での庭作業の負担が一気に減ります。
特に梅雨時期から夏にかけては草刈機が大活躍します。

購入を迷われる方、使いこなす自信が無い方はレンタルでお試しになっても良いかもしれません。
草刈機のレンタルはホームセンターなどでしている場合が多いです。

また、草刈機は毎日使う物ではないので、ご実家が近くの場合は共同で購入して使っても良いかもしれませんね。
住宅街だからこそ近隣に雑草でご迷惑をかけないようにしたいものです。
便利な機器を上手に活用して庭づくりの負担を減らしていくのはいかがでしょうか?