我が家はフェンスと地面の隙間からアイビーを垂らすようにして育てているのですが、今年は2月のまだ寒い頃、アイビーの元気がありませんでした。
アイビーは寒くなると紅葉して、それに伴いパラパラと葉が落ちる事もめずらしくありません。※紅葉しない品種もあります。
落葉しても春がくれば、また緑色のいきいきとした葉っぱに戻るので気にする事はありませんでした。
しかし、今年の落葉はいつになく多いのです。

しかも、一カ所だけ妙に葉っぱがスカスカになっているところがあります。


嫌な予感・・・
そのスカスカのアイビーを観察すると沢山の蟻と共に白い綿毛のようなものがありました。
カイガラムシです!
この記事では「アイビーについたカイガラムシの駆除したいのでバッサリと剪定してみた時の記録」をご紹介いたします。
カイガラムシとは?
カイガラムシとは植物の汁を吸う吸汁性害虫です。
※漢字では介殻虫と書くそうでカメムシの仲間だそうです。
カイガラムシは大きさや形、生態も様々で国内でも400種類以上いると言われています。
葉や幹の汁を吸われるので植物が弱り場合によっては枯れてしまいます。
※これからカイガラムシの写真が出てきますので虫の苦手な方は画像をスルーしてくださいね。

我が家のアイビーにはワイヤープランツが数本混ざってはえています。
この辺りを中心に葉っぱの変色がひどいので掻き分けて見てみるとコナカイガラムシがいました。


ワイヤープランツについたカイガラムシがアイビーに広がったみたいです。
アイビーにカイガラムシがついた時の症状
アイビーが次のような状態になったらカイガラムシがついていないかチェックしてみてください。
アイビーにカイガラムシがついた時の症状
- 葉っぱが茶色になる
- 落葉してスカスカになる
- 葉っぱが麦茶をこぼしたようになりべとついている
- 近くに蟻が沢山
葉っぱがべとつくのはカイガラムシの排泄物がついているからです。
カイガラムシの排泄物は糖度が高いので蟻が寄ってきます。
カイガラムシのついたアイビーをバッサリ剪定
カイガラムシの駆除方法としては一般的には歯ブラシでこそぎ落としたり薬剤を散布する方法があります。
しかし、歯ブラシは手間がかかるし、薬剤散布もどの薬剤を使えばよいのかよく分からない、なのでバッサリと剪定する事にしました。
カイガラムシが少しでも残っているとアイビーの衰弱が広がっていくので、カイガラムシがあまり発生していないように見える葉っぱもカットします。

アイビーは30センチくらいの長さまで短くカット。

全体の8割を剪定鋏でカットしました。
枝や葉が混み合っているところは根本からカットして、少しでも風通しが良くなるようにしました。

※もう一枚カイガラムシの写真が出てきますので虫の苦手な方は画像をスルーしてくださいね。
アイビーに埋もれていたワイヤープランツにもカイガラムシが沢山張り付いていたので根っこから引き抜き処分しました。

アイビーを剪定した後の処分方法
アイビーを剪定した後ですが庭に残しておくとカイガラムシが再び発生してしまうので葉っぱはビニール袋に入れて処分します。
砂利のところは竹ぼうきだと葉っぱを集めやすいですよ。

剪定した時に気をつけたところ
- 使った竹ぼうきはカイガラムシの幼虫や卵がついているかもしれないと思い念の為、散水ホースのシャワーで洗い流しました。
- 剪定している時に来ていた洋服にカイガラムシがくっついていると家の中の観葉植物に発生してしまう事もあるそうなので、作業中に着ていた洋服はすぐに洗濯しました。
カイガラムシの卵を水で洗い流す
剪定後のアイビーはカイガラムシの幼虫や卵が残っているかもしれないので水で洗い流しました。
カイガラムシは乾燥した場所を好むので葉水が大切なのですが、調べてみると葉の裏面にも水をかけてあげる事が大事らしいのでアイビーのツルを持ち上げ散水ホースのシャワーで葉の裏面や根元までしっかりと洗い流しました。
※私はこれまで葉水をする際に葉の裏面にまで水をかけた事はありませんでした。
また、カイガラムシの小さいものが風に乗って飛ばされるという話しも聞くので、付近の植物も念のために水で洗い流しておきました。
※一度洗い流しただけでは完全に駆除するのは難しいので、しばらくは注意深く観察して様子をみます。
※カイガラムシ駆除作業後一か月たちましたが、付近の植物にカイガラムシが発生した様子はありませんでした。
カイガラムシのついた葉を剪定後のアイビーの様子
アイビーをカットした当初はかなり寂しい感じになってしまいましたが一か月も経つときれいな緑色の新芽を伸ばしてくれました。
2月末に強剪定をしたのですが、4月の上旬には30センチくらい伸びていました。

剪定してから2か月後の4月の下旬になると写真のように葉っぱが茂りました。
きれいな緑色の葉っぱが復活です!

気温が20度を超える日も増えて暖かくなってきた時期でしたので、冬に比べるとアイビーの新芽が伸びてくるのも早かったのだと思います。
冬に同じような剪定をした場合はもう少し時間がかかると思います。
※アイビーは植えて年数がたつと株の根元の枝が茶色になり木質化します。この木質化した枝は剪定をしても新しい芽がでないのでアイビーを剪定する時は緑色の枝を剪定するようにしてください。
カイガラムシの予防方法(アイビーの場合)
カイガラムシは乾燥していて風通しの悪い場所を好みます。
なので、葉が込み合う箇所は普段からカイガラムシが発生しないかように剪定をして風通しを良くしておくのが良いと思いました。
そして葉水をする際は、アイビーのツルを持ち上げて葉裏にまで散水する事が予防にもつながると思います。
カイガラムシの予防(アイビーの場合)
- 混み合っている枝葉は剪定をして風通しをよくする。
- 葉水をする時はツルを持ち上げて葉の裏面まで水をかける。
- 庭自体の風通しも良くしておく。

アイビーも種類が豊富です。カイガラムシを予防しながら色んな種類のアイビーを楽しむのもいいですね。
最後に
カイガラムシは成虫のついた枝葉を剪定しても卵や幼虫が残っているとあっという間に増殖します。
カイガラムシを発生させない為にも普段から葉っぱの裏面、重なっている葉っぱの奥の方まで観察する事をおすすめします。

予防が大事だと思いました。
この記事がアイビーを育てている方の参考になれば嬉しいです。