今、住んでいる中古住宅に引っ越してきた時から、庭には梅の木がありました。
この家が建った時に植えられているとしたら、40~50年弱は経っていると木かもしれません。
毎年、隣家からの目隠しに丁度いいように剪定をしていました。

梅の花は少し咲きますが実は数個なる程度。樹齢40~50年ならこんな感じなのかしら?と考え、花だけ毎年楽しんでいました。
ところが、昨年の夏に強剪定をしたところ、実が沢山なりました。
梅の木は剪定していたけれど、花や実つきをよくするための剪定にはなっていなかったのかも?
繰り返しますが、梅の木は毎年剪定していました。
我が家のリビングの窓と隣家の間にある木だったので目隠しになるよう、樹高や枝の広がり方をコントロールする事ばかりに重点をおいて剪定、管理をしていました。
昨年は、暑さと雨で庭の風通しが悪くなったようで病害虫が庭木に発生しました。
とりあえず庭の風通しを良くしようと思い、夫に願いして全ての庭木(梅の木も含む)を強剪定してもらいました。

剪定したのは8月の下旬です。猛暑の中、空調服を着た夫がどんどん剪定してくれたので本当に助かりました。これまで切っていなかった古い枝をたくさん切り落としてもらいました。

バッサリ切ったので庭の日当たりや風通しがよくなりホッとしました。
剪定くずも大量に出て、2か月庭に放置後、軽トラを借りて処分しに行きました。

しかし、スカスカになった庭を見ては、「ちょっと失敗だったかも?」と何回も不安な気持ちになりました。
梅の木はバランスの悪い枝ぶりが目立ったまま年末年始を迎えました。

そして、今年の3月の上旬、梅の木は新しく枝が伸びて花をびっしりとつけてくれました!花がここまで沢山咲いたのは初めてのような気がします。

特に、木の上の方に伸びた枝にたくさんの花がついていました。

更に、5月になると例年よりも梅の実が多くなっている事に気が付きました。
改めて調べてみると梅は古い枝を残していても花がつかないことを知りました。新しい枝に花がつくらしいです。
そして5月の下旬、初めて梅の実を収穫しました。※本当は6月になるまで待った方が良かったのかも。


こんなに実がなったのは引っ越して11年目にして初めてのことでした。
あくまでも我が家の一例です。
強剪定しても同じようになるとは限らないと思います。
人生初の梅仕事は迷うことばかり
収穫した梅で、梅シロップを作ってみる事にしました。
しかし、初めての梅仕事は迷う事ばかりです。
作り方もビンに入れて作る?それとも炊飯器にする?
砂糖は氷砂糖?グラニュー糖でも作れるの?(はちみつをいれるのも美味しそう)
あく抜きはした方がいいの?
黒いススみたいな汚れのついた梅は食べられるの?
傷のついた梅は?
作る前に梅は冷凍させた方がいいの?
毎年梅仕事をしている方にとっては簡単に判断が付く事なのかもしれませんが、初心者の私には迷う事ばかりでどれにするのかとても時間がかかりました。
結局、梅をあく抜きして下処理→冷凍→炊飯器(砂糖は氷砂糖)という工程で作ってみました。
夜にセットして翌朝おきると、キッチンから甘酸っぱい梅の香りがしてきます。
炊飯器を開けてみると、梅シロップが出来ていました!


嬉しい

出来たシロップをとりあえずジプロックコンテナに入れて冷蔵庫に入れたのですが、気密性のない蓋なのでカビが生えないか気になってしょうがない!
結局、翌日、慌ててガラスの保存ビンを夫に買ってきてもらいました。

保存ビンは最初から買っておけば良かったです。
炊飯器で作った梅シロップは少し氷砂糖の溶け残りがあったので、シロップを鍋に移し少し火をいれてから保存ビンにいれました。

弱火で10分くらい加熱したのですが水分が蒸発して煮詰まってしまいました。
「とろみ」がしっかりと出来て、シロップというより梅ジャムみたいです。

これはこれで美味しいのですが、炭酸で割って飲むときに溶けにくかったです。
なので、お湯で割ってホット梅ジュースにして飲みました。
甘酸っぱくて美味しかったです。

後日、頂き物の梅を追熟させて梅シロップを作ってみました。
出来たシロップを口にすると、氷砂糖の割合は同じなのに味の違いがありました。
梅シロップの味比べ(青梅と追熟させた梅で作った時の味の違い)
青梅で作った場合・・・スッキリとした甘酸っぱさ、酸味がしっかり残っていました。炭酸で割って梅ジュースにする時はこちらの方が美味しく感じた。
追熟させた梅で作った場合・・・青梅より甘みが強く仕上がりました。冷やすと甘味が減ったように感じるので、かき氷のシロップなど、冷たくして食べる時はこちらの方が合うかも?

今回の記録はここまでです。

