我が家は昭和に建てられた中古住宅を購入しキッチンをリフォームしてから暮らしています。
8年前にリフォームした時にキッチンショールームへ見学に行きました。
ショールームは見るところが多いので結構忙しいのですが、そんな時こそキッチン選びに失敗しないように注意した事がありました。
キッチンショールームを見学する時に注意すること
- 展示品を見る前にショールームの天井と床をチェックする

私は大昔にキッチンショールームでアドバイザーを2社で計6年経験しました。その時の経験が中古住宅をリフォームした時にも役に立ちました。
どのメーカーさんのキッチンショールームへ行っても展示品を見る前にショールームの天井と床のチェックを先にしておくと、その後にキッチンの見学がスムーズになりますのでチェック方法をご紹介いたします。
キッチンショールームの天井をチェックする理由
キッチンショールームへ行くと豪華な展示品に目が奪われそうになりますが、それを見るのはちょっと後回しにして、まずは天井を見ましょう。
キッチンショールームの天井をチェックする理由は2つあります。
- 天井の高さを確認するため
- 照明の色を確認するため
ショールームの天井の高さを確認
ベッドやソファを購入して実際に部屋に置いてみたら「でかっ!」となった経験はありませんか?
あれと似たような事がキッチンでもあります。
ショールームの空間が大きいと展示品が小さく見えてしまいがちです。
特に天井が高いと展示品が小さく見えてしまうので、見学するショールームの天井の高さをまずは確認します。
そして、一般的な天井の高さ(2400ミリ)よりも高ければ「キッチンが小さく見えているかもしれない」と考えながら展示品を見学しましょう。
- 今お使いの(リフォーム前の)キッチンの天井高さを事前に測っておくと、よりスムーズにショールーム見学ができると思います。
天井の高さはアドバイザーさんにお尋ねしたり、メジャーで実際に測ってみるのが確実だと思います。

新築またはリフォームするのでしたらコンベックス(金属製のメジャー)をひとつ持っておくと便利です。
もし、それができない場合は展示品のトール収納と天井までのスペースをチェックします。
例えば展示品のトール収納の高さが2300ミリで、トール収納と天井までの間に500ミリくらいのスペースが開いているのなら、そこのショールームの天井高さは2800ミリくらいだと予想します。
10センチの差は大きいと知っておく事が大事

天井の高さもですが、キッチンの奥行、通路スペースなどキッチンショールームでは寸法の確認をする事も多いと思います。
「通路スペースが10センチ狭くなった」「キッチンの奥行きを15センチ広くしようか?」こんな感じで迷う事もあるかと思います。
キッチンスペースが広くとれるプランの場合は問題ないと思いますが、一般的な広さのキッチンの場合、この10センチ狭くする、広くするがかなり大きな違いに繋がります。

例えば通路スペースが75センチと85センチでは快適さが違ってきます。この場合はグラスを載せたお盆を持って肘をあげて歩いてみると10センチの違いがイメージしやすくなると思います。
特に天井が高いショールームだと解放感があるので「10センチくらい」と考えてしまいがちになるので注意が必要です。
そこは「10センチも違う」と考えて、ちょっと慎重に決断される事をおすすめします。
ショールームの照明の色を確認

ショールームの照明の色も先に確認しておくと見学がスムーズになります。
ショールームの照明器具はダウンライトやスポットライトが使われている事も多いです。
特にオレンジ色の暖色の照明がついている場合、展示品のキッチンの扉や天板の色が違って見える場合があります。
下の写真はちょっとしたテストをしてみた時のものです。
自宅にあった包装紙(シルバーとブルー系)を自然光と電球色のスポットライトを当てて撮影してみました。

写真の加工はしていません。
右のスポットライトを当てて撮影した包装紙の色が違って見えないでしょうか?
色の面積が広いと、もっと大きな違いを感じると思います。
ショールームの照明器具を確認してオレンジっぽい照明だった場合、「色が違って見えているかも・・・」と意識しながら見学をされる事をおすすめします。
雨の日の見学や、窓のないショールームを見学する時は特に注意が必要です。
色決めの際はできるだけ窓辺や入口付近など自然光のところで確認できるとスムーズにいくと思います。
キッチンショールームの床をチェックする理由
床で部屋の印象は大きく異なります。
ショールーム見学の際、キッチンの扉の色は見ていても床材まで見ている方は少ないかもしれません。
- 同じ扉のキッチンを設置しても床が異なると雰囲気が大きく違って見えるので、キッチンショールームではまず床をチェックなさる事をおすすめします。
キッチンショールームの床の材質と色を確認
新築やリフォームのキッチンスペースの床材が既に決まっているのでしたら、その床材をイメージしながら見学するとよりリアルにイメージができます。
例えば、リフォームするキッチンの床はダークブラウンのフローリングにする予定なのに、キッチンショールームの床材がモダンなグレーのタイルでしたら展示品と同じキッチンを設置した時に「イメージが変わるかも」と考えながら見学する事が大事です。
キッチンの扉の色と床材とのコーディネートを考える時はキッチンのケコミ部分の色も含めて検討すると上手くいきます。

例えば、キッチンの扉がホワイト、床材もホワイトだった場合、ケコミ部分の色がシルバー色、ブラック色、扉と同色(ホワイト色)では印象が大きく異なります。
最後に
本記事ではキッチンショールームを見学する時に見落としがちな「天井」と「床」に関して見方をご紹介しました。
キッチンショールームを見学する時に注意すること
- ショールームの天井高さを確認→天井が高い場合は展示物が小さく見える
- ショールームの照明の色を確認→照明がオレンジ色だった場合、展示物の色が違って見える
- ショールームの床を確認→床によって展示物の印象が違って見える
キッチンは家具と異なり給排水などの施工が必要になってくるので、気軽に買い替えができない設備機器になります。
キッチンショールームで天井や床までチェックする事で、よりリアルなキッチンをイメージできるのではないかと思います。
本記事が何かしらのご参考になれば幸いです。