在宅での介護や、実家に通いながらの介護で、「自分の居場所がない」と感じたことはありませんか?
数年前、高齢の両親の介護のために実家へ通っていましたが、私は実家に自分の居場所がないと感じていました。
実家で過ごす頻度が多くなってきたころ、実家の二階に息抜きできる場所を作ったときの体験を書いています。(現在、介護はしていません。)

この記事は私自身の体験をまとめたもので、特に何かをおすすめする意図はありません。個人の記録として、気軽に参考程度にご覧いただければと思います。
実家で自分の居場所がなかった理由
90代の父と80代の母のために通い介護をしていたころ、実家へ行っては、病院の付き添いをしたり役所へ行ったり、実家の家事をしたりしていました。
月に一度の病院の付き添いや家事の手伝い程度だったのが、そのうち毎週となり、実家で過ごす時間が徐々に長くなってきました。
事情があり、早朝に家を出て、帰宅が夜になることも多くなってきました。
父は昭和ひとケタ生まれで、男尊女卑、家父長制の意識が強い人だったので、正直、娘である私は実家にいると居心地が悪かったです。
実家を出てから20数年、とっくに子供部屋はなくなっており、茶の間で私の座る椅子は、背もたれのない丸椅子や小さな折りたたみの椅子しかなく、実家でお茶を飲んでも、くつろぐことはできませんでした。
この頃の私の願いは、ソファに座りたい!でした。
ソファに10分だけでも寝転べたらどんなにいいだろうと、更年期も重なっていた私は、そんなことをよく考えていました。
しかし、実家では昔、母が茶の間の座卓をソファに変えたことがあったのですが、父が激怒し、すぐにソファを捨ててしまったことがあるので、実家にソファを持ち込むことは難しいと感じていました。
介護の合間に息抜き場所を作ろうと思ったきっかけ
ある時、母が入院しました。
最初は、通いで父の世話をしていましたが、そのうち、父が夜に問題行動を起こしていることがわかり、見守りが必要だと感じ実家に泊まり込むようになりました。(一か月続きました。)
両親が使わなくなった二階の部屋で、私は使っていない布団を借りて寝ていました。
実家は断熱材の入っていない古い家で、二階には古くて小さな電気ストーブしかなく、2月でしたが寒くて仕方がありませんでした。
毎日、気が張った状態になり熟睡できなくなり、朝起きると寒さで息が白く見えました。

この寒さが更年期だった私には、かなり堪えました。
ある日、父と大げんかになってしまったのですが、そのとき、このままでは自分の気持ちと体がもたないような気がしました。
そこで、父との大げんかをきっかけに、実家に自分の居場所をつくり、息抜きの時間を作ろうと決めました。
持ち込んだアイテム
まず、実家で自分の居場所をつくるために、私はポケットWi-Fiのレンタルを申込み、幅広の座椅子をニトリで購入しました。
そして、自宅に一時帰宅すると、
- パソコン
- 石油ストーブ
- 引き出し式の押し入れ収納ケースを2つ
- ハンガーラック
- 小さな3段の引き出し収納
- 不織布の仕切りケース
- 着替え
- パジャマ
- ガウン
- ボアのスリッパ
- ルームシューズ
- カイロ
- 化粧品
- 小さな鏡
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- お気に入りの本
- ドライヤー
- ハニーレモン(お湯や水で割って飲むやつ)
これらを自宅から実家へ持ち込みました。

同じ商品かどうかははっきり分かりませんが、似たタイプのカジュアルソファを参考までに載せておきます。
実際に作った息抜きスペース
二階の部屋で石油ストーブを使えるようにしました。
これまでの電気ストーブはサブの暖房器具としてそのまま残しました。
そして幅広の座椅子を、二階にもともとあった座卓のそばに置き、くつろぎスペースにしました。
座卓の上には、パソコンやレンタルしているポケットWi-Fi、小さな3段の引き出し収納、鏡、ドライヤー、カイロ、ウェットティッシュ、ティッシュ、そしてお気に入りの本を並べました。

小さな3段の引き出し収納には、バッグに入れたままで使いにくかった常備薬や化粧品、綿棒、マスクなどの小物を入れました。
部屋が少しでも快適に使えるよう、持ち込んだ衣類の収納も自分なりに工夫してみました。
ハンガーラックにはコートやマフラーをかけ、ドアを開けた廊下側にはボアのスリッパ、居室側にはルームシューズを並べました。
押し入れ収納ケースにパジャマや着替えを入れ、不織布の仕切りケースの中に靴下などを入れました。
洗濯物の乾きが悪かったときのために、衣類は多めに持ち込みました。
息抜き場所を作って感じたこと
幅広の座椅子は、正直、寝心地は良くなかったのですが、それでもカジュアルソファのように使えたため、休憩ができるようになりました。
夜、ひととおり後片付けを終えたあと二階に上がり、カイロを貼りなおし、パジャマに着替え、ルームシューズを履いて、ガウンを羽織り、幅広の座椅子にもたれかかったとき、私にとっては期待以上の喜びを感じました。

大げさに聞こえるかもしれませんが、暖かさと背もたれの楽さに、思わず泣きそうになりました。
幅広の座椅子に座って、ポケットWi-Fiをつなぎ、パソコンの大きな画面で動画も視聴しながら、ハニーレモンのホットドリンクを飲む・・・これだけで感動でした。
ウェットティッシュがあると、部屋で飲食する際、少し手が汚れたり、こぼしてしまったときに、いちいち下まで手を洗いに降りずに、その場でサッとふけるので便利でした。
当時、母は、自分が失くしたものをすべて私のせいにするようになっていたので、母の服を借りて着ることは避けていました。
衣類を多めに持ち込むことで、寒くてもすぐに体温調節ができ、気持ちよく過ごすことができるようになりました。

当時は、とにかく、この二階の部屋を出来る限り居心地のよい空間にしようと頑張りました。
実際には、夜も兄弟と電話で「今後について」を話し込んだり、ネットで介護の情報を集めたりと、二階の部屋で過ごすことが、すべて息抜きの時間になる訳ではありませんでした。
二階に自分の居場所をつくることができたのは、両親がそれだけ衰えて二階に上がってこれなくなったからできたことだと思うと、少し複雑な気持ちにもなりました。
それでも、食事の時間をこの二階の部屋で過ごしたりと、息抜きの時間をつくれたことは自分の助けになりました。
色々あったその後、両親はサ高住に入居することになり、少しずつ介護の形も変わっていきました。

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